ヤクルトのドラフト6位藤井亮太捕手(25)が26日、ドタバタの1軍初昇格を果たした。

 ユウイチ外野手(33)の「右脇腹の肉離れ」が午前中の検査で判明し、出場選手登録の抹消が決定。埼玉県内の選手寮で静養していた藤井に午後1時ごろ、1軍から急きょお呼びがかかった。「休みで部屋でごろごろしていたら、丸山さん(2軍マネジャー)が『行くぞ』と。『え?』という感じでした」。荷物をまとめて神宮球場に到着し、緊張の中で練習を行った。

 右投げ左打ち。本職は捕手だが、内外野どこでも守れるユーティリティーさが売りだ。2軍では捕手、左翼、三塁、二塁を実戦で経験してきた。藤井は「打撃もそうですが、どこでも守れるところをアピールしたい」と意気込んだ。