<阪神4-3広島>◇26日◇甲子園

 阪神呉昇桓投手(32)が、来日1年目での最多セーブのタイトルを確定させた。

 この日、今季37セーブ目をマーク。2位の巨人マシソンが残り7試合でセーブを挙げても同数になるためだ。シーズン60試合目の登板での朗報だが「チームが2位争いをしているし、最後までしっかりやるだけ」と冷静だった。

 この日は1点リードの8回表1死一、二塁のピンチでスクランブル登板し、エルドレッドを左飛、代打鈴木誠を空振り三振に抑えた。8回裏には1死一、二塁で打席に入った。送りバントにチャレンジし、失敗する一幕もあった。普段、ほとんど打席に立たない救援投手にとってバントは不慣れなプレーの1つ。インパクトの瞬間に指を詰めるケースもまれにある。

 それを問われても「気にしていない。野球選手なので、よけられるよ」と笑顔を見せた。イニングまたぎも難なくこなし、接戦を制する主役を張った。阪神勢のセーブ王は07年藤川球児以来。