プロ野球広島の来季監督に緒方孝市野手総合コーチ(45)の就任が有力になっていることが12日、関係者の話で分かった。

 野村謙二郎監督が就任5年目の今季での辞任を表明した際、球団は全日程終了後に後任の人選に着手するとしていた。近日中に要請する見通し。

 緒方氏は今季、参謀役として野手総合コーチを務めた。クライマックスシリーズのファーストステージで敗退した12日の阪神戦後に「まだ正式なものは聞いていない」とした上で「野村監督の横では勝負に臨む姿勢や采配などを学んだ。これまでも(コーチで)いろいろなポジションを経験させてもらった。チームを強くしたい」と述べた。

 1987年に佐賀・鳥栖高からドラフト3位で広島に入団。95年から3年連続で盗塁王に輝き、99年には36本塁打を放つなど走攻守三拍子そろった外野手として活躍した。

 2009年に現役を引退し、打撃コーチなどを歴任した。