プロ野球のフリーエージェント(FA)有資格者が権利を行使するための手続き期間が31日、スタートした。取得年数8年の国内FA資格条件を満たした選手ではオリックス金子千尋投手(30)が権利の行使に加え、今オフにポスティングシステムによる米大リーグ移籍も視野に入れており、動向が注目される。

 今季、有資格者として公示されたのは88選手。

 取得に9年が必要な海外FAの条件を満たす選手のうち、阪神の鳥谷敬内野手(33)は球団に権利を行使する意向を示した。ほかの国内FA有資格者ではオリックス平野佳寿投手(30)ロッテ成瀬善久投手(29)西武の炭谷銀仁朗捕手(27)2007年のドラフト会議以降に指名された大学生・社会人が7年で取得できるよう短縮された制度の初適用者となった日本ハム宮西尚生投手(29)らに注目が集まる。

 FA権を行使する場合は日本シリーズ終了の翌日から土、日曜日と祝日を除く7日間以内に在籍球団への通知が必要で、ことしは11月11日が期限。翌12日にコミッショナーからFA宣言選手として公示され、13日から契約交渉が解禁となる。