読売新聞東京本社は15日、元巨人軍代表の清武英利氏(64)が14年6月5日に開いた記者会見で名誉を毀損(きそん)されたとして、550万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 清武氏を解任した後の同社の調査で、シンガポール在住の知人女性に機密データを漏えいしていたことが発覚。シンガポール高裁の証拠保全命令(アントンピラ命令)に基づき、弁護士立ち会いのもとで女性のパソコンから大量のデータを発見し、証拠提出した。

 清武氏は会見で「読売新聞の人間たちが入ってきて、えー、うちの家族に言わせると、下着まであさったと言っています」と発言。読売側は現地の正当な法的手続きにのっとったものであり、事実に反するとしている。

 読売新聞グループ本社広報部のコメント

 「清武氏の発言は、正当に証拠保全を行った読売新聞東京本社の名誉を著しく毀損(きそん)するもので、到底看過できないため提訴に踏み切りました」