昨年限りで中日を戦力外になった小田幸平捕手(37)が26日、名古屋市内のホテルで引退会見を行った。

 現役続行を目指して練習を続けていたが、かなわず。会見では「中日球団には引退試合とかいいお話を頂いたけど、選手一点張りだった。オファーも来なかったし、突っ張るのもここまでかなと思った」と引退を決意した理由を明かした。

 プロ生活で影響を受けた人物として巨人時代に出会った桑田、清原の両氏の名前を挙げ「この2人は僕にとって外せない。野球のすべてを教えてもらった」と感謝した。会見の最後には報道陣からの要望でお立ち台の決めぜりふを絶叫。「17年間、やりましたーっ!」と爆笑会見を締めた。

 小田は97年ドラフト4位で巨人に入団。06年、FAで巨人に移籍した野口の人的補償で中日に移籍した。主に第2捕手として存在感を示し、17年間で371試合に出場した。今後は野球の評論家活動を行う予定。