「食育&スポーツ教室2014」が23日、大阪・枚方市のパナソニック・ベースボール・スタジアムで同市の枚方中学、蹉だ中学の軟式野球部の生徒約70人が参加して行われた。イベントは食育に力を注ぐ、イオングループの弁当チェーン・オリジン東秀株式会社と、スポーツを通して地域貢献するパナソニック野球部の協力で開催、今回で5年目を迎えた。

 オリジン東秀の山田晃路経営企画部マネージャーが「バランス良い食事を自分で選ぶ力を身につけて下さい」と主旨を説明。溶田(うねだ)ひとみ管理栄養士が、食事バランスガイドにそって分かりやすく栄養を解説すると、選手たちもメモを取るなど熱心に耳を傾けた。

 参加したさだ中学2年の安原稜希くん(13)は「野菜嫌いやけどサラダを食べないといけないと感じた」と反省。その後、授業で学んだ知識を活かして、各々が「バランス弁当」作りに挑戦。オリジン弁当店頭さながらの約30種類の食材からバイキング形式で、自分だけの昼食を考えた。

 午後の「野球教室」ではパナソニック野球部の選手から、ポジションごとに分かれて直接、守備の指導を受けた。トス・バッティングでは森志朗主将や足立祐一捕手らナインが丁寧に指導。地元の本格的な球場で、第一線のあこがれの選手にアドバイスを直接もらい、球児たちは目を輝かせていた。

 パナソニックの奥代恭一監督は「きょうは食事と野球の基本を学べたが、日々の積み重ねが大切。練習でできたことが試合でできたら喜びとなる」と球児にエールを送った。

 パナソニック野球部は11月に京セラドームで開幕する日本選手権に出場する。