<オープン戦:ソフトバンク2-3広島>◇8日◇福岡ヤフードーム

 本拠地福岡ヤフードームでのオープン戦最終戦は白星で飾れなかった。3・20開幕までこのグラウンドでは実戦から遠ざかることになるわけだが、広島に惜敗したとはいえ「積極性」を感じさせる内容ではあった。3つのスチールを敢行した広島天谷に触発?

 されたわけではなかろうが、ホークスも若手が走った。3回1死一塁から明石が2球目に二盗。5回にも中前打で出るとアウトにはなったが、すかさず二塁を狙った。同点の6回裏には2死から四球を選んだ城所も二盗チャレンジ。これも刺されはしたが、ホーム最終戦で「次の塁を狙う」という今季のチーム目標を能動的に実践した。

 「走ろうという気持ちがあっても、まずは第1歩を踏み出さないとね。スタートを切らないと。チャレンジするということが大事。いい練習になったんじゃないかな」。秋山チーフコーチは積極性を見せた若手野手を満足げに振り返った。

 打撃を売り物にした豪快な野球を標ぼうしても、長いペナントレースの中では不振の時は必ずある。だからこそ、盗塁を含めた積極走塁は、打線の好不調に関係なくチームにとって大きなアドバンテージになるのだが、これまではどちらかといえば消極姿勢。若手は「失敗」を恐れる気持ちの方が先行してしまうのか「1歩目」が出づらかったのが現状だ。

 もちろん、「積極性」は走塁ばかりではない。この日のゲームでは外野からのカットプレーも変化があった。外野手からカットマンとなる二塁手、遊撃手には外野最深部からはワンバウンド返球が指示された。結果的に三塁打とはなったが、5回、天谷に右中間を破られると多村から川崎へワンバウンド送球。三塁へつないだ。「少しでも早くカットプレーをつなげられるようにね。外野手もワンバウンドだったら低い体勢でも素早く投げられるし、カットに入るセカンド、ショートは捕球、送球を素早く対処しないといけないけど、その方がカットプレーも早くなる」(森脇守備走塁コーチ)。新装された外野フェンスの衝撃吸収効果で打球の跳ね返りが少なくなったぶん、守備面もおろそかにはできない。

 走って、守って…。打つ投げるだけじゃない「開幕準備」もそろそろ整いつつある。【編集委員・佐竹英治】