右ひじ痛で開幕ローテーションが絶望となっていたオリックス平野佳寿投手(24)が、3月下旬にも同個所の遊離軟骨除去手術を受ける可能性が18日、高まった。コリンズ監督は痛みの原因について「いわゆるネズミで骨の断片がヒジに入ってしまっている。手術も考えている」と説明。平野も「当面は様子見ですが、悪くなるようなら手術も考えている」と厳しい表情で明かした。

 決断は近日中に下すが、手術となれば前半戦絶望は免れない。赤堀投手コーチは復帰時期について「治るまで3、4カ月。今、手術すれば8月か9月には戻れるのでは」と説明。だが治療が長引けば最悪、今季を棒に振る可能性も覚悟しなければならない。仮に手術を回避して“我慢の投球”を続けても「かばった分、今度はひじ以外を痛める可能性もある」(大石ヘッド)と不安は山積している。

 当初は軽症の見立てだっただけに、コリンズ監督の衝撃も大きい。開幕投手の最右翼と期待され、完投能力も高いエース格の長期離脱はチームの命運を大きく左右しかねない。先発陣は岸田が左背筋痛、デイビーが右肩けんしょう炎と故障者続きで復帰時期も未定。オリックスは20日、試練の開幕戦を迎える。【松井清員】