<西武4-2楽天>◇4日◇前橋
会見場に着くやいなや、ボヤキが一気に噴出した。楽天野村克也監督(72)が、あと1本が出ない打線を嘆いた。「追い詰めたけどあと1本が出ないわ。タイムリー欠乏症だ。安打多くして得点少なし。安打少のうして失点多し。これぞ本来の楽天野球!」。7回を除き、先発全員安打となる毎回の13安打を放ちながら3併殺10残塁の拙攻でわずか2得点。「たまりたまった去年の悪い楽天野球が一気に噴き出した。連勝はいつか止まる。問題は止まり方だ」と、展開次第で勝ちもあった敗戦に口をへの字に曲げた。
ボヤきまくる材料は打線以外にも存分にあった。この日の試合前、久々の土のグラウンドに不安をこぼしていた。すると3回に渡辺直が遊ゴロを失策。「悪い予感は当たるんだよ」とあきれ気味に振り返った。さらに4回無死から中村の左飛を、リックが風の影響を見誤り二塁打にしてしまった。「今日はすごい珍プレーを見たろ。無死だから余計に応えたわ」。攻守がガッチリかみ合った7連勝だっただけに、不満が次々と口を突いた。
それでも投手陣にはまた光明が差した。先発のインチェは4回4失点3暴投と荒れながらも、被安打は3本と打者のタイミングを外す持ち味を見せた。2番手のドミンゴも一時の不調を脱し、3回を1安打1失点と好投した。「ドミンゴは適材適所が見つかったな。球速差があっていいから、谷間はあの2人でいくか」と新起用法を思いつき、ようやくニヤリと笑みを見せた。
ソフトバンクが敗れ1日天下は免れた。それでも「優勝争いをする小さな訓練が足らない。まだまだ未熟だよ。2アウトから得点するのが本当の実力だからな」と引き締めた。連勝はストップしたが、今の楽天は1段高い課題を見つけ、それをクリアしようとしている。【小松正明】



