<オリックス3-7阪神>◇21日◇スカイマーク

 悩めるセットアッパーの阪神久保田が好投した。1週間ぶりのマウンドで、持てる力をフルに発揮した。7回2死満塁の場面で浜中と対決。1発逆転のケースでも落ち着いていた。外角低め速球で詰まらせ、二ゴロに封じた。2番手江草が作ったピンチをしのぎ、充実した表情で振り返る。

 「厳しい場面でハマさんだった。本塁打のある打者です。低めに投げれば大丈夫だというのはあった」。自信を取り戻した1戦だ。8回は3者凡退に料理。仕事を果たした。14日の広島戦(金沢)で1失点。その後は接戦でもベンチを温めるなど、屈辱を味わった。

 この日、負けられない一戦の土壇場で起用されて、見事に応えた。岡田監督は「悪いときもあったけど、勝ち試合に必要な投手。これ以上悪くなることはないよ」と信頼を寄せる。復調気配を示すタフネス右腕は「これから続けていかないと」と巻き返す気持ちを強調。交流戦でのフル回転を目指す。