◆むちゃくちゃしたれ

 優勝した05年9月7日中日戦(ナゴヤドーム)。9回に同点にされ、なお1死一、三塁のサヨナラのピンチで、岡田監督は就任後、初めてマウンドへ。久保田に「打たれろ、むちゃくちゃしたれ。おまえの責任やない、オレが責任取る」と、常識外れのゲキを飛ばした。久保田は連続三振で抑え、延長11回、中村豊の決勝弾が出た。中日落合監督をして「今日は監督の差で負けた」と言わしめた。

 ◆本来のボールを見せたれ

 06年6月1日の楽天戦(甲子園)。1点リードで迎えた9回、前日に打たれた久保田への交代を告げると、そのままマウンドに上がり、投球練習をする久保田の後ろで仁王立ち。「本来のボールを見せたれ」と気合いを入れた。久保田は期待にこたえてセーブを挙げた。

 ◆おまえで負けたらしゃあないんや。好きなように投げろ

 06年8月31日の中日戦(甲子園)。1点差の9回2死一、二塁の場面で、すさまじい勢いでマウンドに上がり、藤川にゲキ。藤川はこれにこたえて速球で三振に打ち取った。