巨人原辰徳監督(50)が30日、東京・千代田区の読売新聞本社を訪れ、渡辺恒雄会長(82)に前半戦の戦いぶりを報告した。約1時間の会談を終え「よくチーム内部のことをご存じでした。会長の健康状態もよろしいようで、以前にも増して前向きでした。そういうところをチーム全体に持っていければと思いました」と話した。

 後半戦の巻き返しについては「痛いのかゆいのと言ってられない。100%に近いパフォーマンスを大いに発揮できるようにしたい。まずは5ゲーム差というのが数字的なターニングポイント。それまでは意識せずにいくこと」と無心でいくことを強調した。

 渡辺会長にとっても原監督の報告は心強かった様子。この日夜、都内のホテルで会食後「原君は楽観的だった。それでおれも安心した。監督手腕?

 ずっと上がってきて、どうして監督が悪いって言うんだ。監督が苦労して試合やるからここまで来たんだよ。あとこれで1位になれば名監督だ」と持ち上げた。

 ただ、以前に2位か3位でもクライマックスシリーズを勝ち抜けばいいと発言していたが、1位に1勝のアドバンテージがあることを失念していたといい「あれはやっぱり痛いね。10何連勝してトップになった方がいいねえ」と修正した。