ジェフ、来季もタテジマ-。阪神がジェフ・ウィリアムス投手(36)の来季残留方針を2日までに固めた。JFKの一員としての実績や知名度を高く評価。同投手も日本でのプレーを望んでおり、来季契約は確実な状勢だ。03年から在籍するウィリアムスは来年が7年目となり、往年の助っ人エース、バッキーに並ぶ長期在籍となる。最強の助っ投はきょう3日からの後半戦で、藤川の穴を埋めるストッパー役にも意欲的だ。

 JFKの一角として勝利の方程式を担うウィリアムスが、来季も阪神でプレーする。球団が早々と残留方針を固めた。ウィリアムス自身も日本で現役を続行する意向を持っていて、契約延長に応じることは確実だ。

 球団首脳はウィリアムスについて「本人が望むのであれば、来年もその先も、ずっと阪神で投げてもらいたい。退団する理由はどこにもない」と明言した。外国人選手の編成についてはこれから現場との協議を重ねて判断する方針だが、03年から確固たる成績を残すウィリアムスだけは別格。来季の必要戦力として計算し、残留を申し入れることを決めた。

 揺るぎない実績が、早期の残留決定につながった。昨季までの5シーズンで通算防御率1・90。10勝42セーブを挙げ、多くの白星に貢献してきた。05年からは藤川、久保田と「JFK」トリオを形成し、日本を代表する勝ちパターン継投の一員として阪神ファンだけでなく広く知られている。球団首脳は「JFKの人気も抜群だから」と、知名度の高さも評価する。

 今季は開幕直後に左肩痛で約1カ月、戦列を離れた。5月18日と20日に連敗を喫するなど、今年で36歳になった加齢による衰えも指摘されるが、球団首脳は「トレーニングなどもしっかり行っているし、投球を見る限り衰えは感じない」と否定する。「他の外国人選手への働きかけなどもありがたい」とプレー以外の行動も評価の対象だ。安藤らがオフに米国に渡り、合同で自主トレを行ったこともある。助っ人の枠を越えた存在として、チームメートから認められている。

 来季も阪神でプレーすれば“最長”の称号を手にする。戦前をのぞけば、阪神で7シーズンプレーした外国人選手はバッキー(62~68年)だけ。ウィリアムスは往年の助っ人エースに肩を並べる長期在籍となる。

 きょう3日から再開されるリーグ戦では、北京五輪代表に加わった藤川に代わり、抑え候補だ。「自分のベストを尽くすだけ。ストッパーは光栄なことだし、プレッシャーもアイシテル~」と日本語混じりに話すなど意欲は満々。来日以来、3度目となるリーグ制覇に。そして来季に向けて、ウィリアムスが左腕を振るう。