故障のため2軍で調整中の中日吉見一起投手(23)と朝倉健太投手(27)が、今月中にも実戦復帰する見通しとなった。12日、そろってナゴヤ球場のブルペンで投球練習。見守った小林投手コーチが「詳しいことは(1軍の)森コーチに指示を仰いでからだが、今月末の2軍戦で短いイニングを投げることが目標。健太はケガとは違うから我々の及ばないこともある。吉見の方が早いと思う。投げ始めればポンポンといくだろう」と話した。現在チームトップタイの8勝を挙げ、新人王の有力候補である吉見は、今月中に1軍復帰する可能性も出てきた。

 吉見のブルペンでの投球練習は、7月29日に右肩故障が発覚してから初めてだった。捕手を立たせたまま約30球を投げ「ようやく投げることができましたね。投げた後の違和感も痛みもありませんし、明日もブルペンに入ろうと思います」。21日に出場選手登録を抹消され、球宴を辞退してリハビリに励んできただけに明るい表情だった。右手血行障害からの復帰を目指す朝倉は、この日が血流をよくする治療を受けてから2度目のブルペン入り。慎重に回復具合を確認していた。