負傷を押してエースが投げる。9日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発予定の巨人上原浩治投手(33)が、右すねを腫らしたまま登板する。「まだ腫れは引かないよ。冷やすしかないんだけどね」と、ダッシュと軽めのキャッチボールで最終調整を終えた。
実は3日の広島戦でアレックスの打球が右すねに直撃した。降板せずに投げ抜いたが、痛みはひどかった。上原は腫れやすい体質で、時間を置くと右ひざから下がユニホームの上からでも分かるほど太くなっている。この日になっても、その状態に変化はなかった。
上原の状態に、尾花投手総合コーチも「あれは痛い。君らも当たってみれば分かる」と言うほど。だが上原には、昨年にも同じようなことがあった。8月28日ヤクルト戦で左ひざ下付近に打球が直撃、足が腫れ上がった。しかし、翌日には26セーブ目を挙げ、まだ腫れの残る5日後の横浜戦でも、9回2死一、二塁のサヨナラの危機を救った。
手負いの時ほど燃えるのが、上原だ。右すねの腫れの登板への影響には「関係ない」と言い切った。後半戦が始まる際、原監督が「これからは痛いのかゆいのと言ってられる状況ではなくなる」と話したことがあったが、その言葉をエースが実践する。【竹内智信】



