<中日11-4巨人>◇10日◇ナゴヤドーム
3連敗を喫し首位阪神との差が6ゲームと開いた原巨人が、遠征中にもかかわらず大きなメンバーの入れ替えを行う。9日の試合で右足首をねんざした二岡、この日先発し3失点KOの金刃、中継ぎの林を、11日に出場選手登録から外す。代わって脇谷、野間口、久保が11日、急きょ名古屋入りして1軍に合流する。戦闘態勢を立て直し、かすむ虎を追いかける。
2回裏の中日攻撃を何とか無失点に抑えた金刃が、再びマウンドへ戻ってくることはなかった。2回を投げ被安打5の3失点。大切な試合を任され責任を果たせなかった左腕に、原監督は当然の断を下した。「ストライクが取れなかったり、ストライクを取ることに一生懸命なのはレベルが低い。1軍の強いチームと戦うには、まだ階段を上る必要がある」。二岡、林とともに、ファーム再調整が決まった。
初回から直球は140キロになかなか届かず、変化球の制球も甘い。金刃は「ブルペンの調子は良かったんですが、腕が振れませんでした」と悔しがった。先頭の森野に意表を突くセーフティーバントを決められると、もう歯止めが利かなかった。ウッズ、和田、中村紀の3連続適時打は、すべて真ん中付近の絶好球。主導権を完全に握られ、登板のかさむ越智、山口に負担をかけてしまった。
ラストスパートをかけなくてはならない状況で、今季0勝の2年目左腕を先発に立てた。前回登板が雨で流れたバーンサイドに、中継ぎで安定した結果を出し続け、この日2番手で登板し3連続空振りを含む6奪三振の東野。選択肢があっただけに悔いが残った。
立ち止まる時間はもうない。原監督は「しっかりと現実を受け止め反省し、明日に向かう」と締めくくった。【宮下敬至】



