阪神が現役メジャーリーガーのケビン・メンチ外野手(30=ブルージェイズ)を筆頭候補に、来週中にも獲得交渉に乗り出すことが7日、明らかになった。6日に拡大編成会議を行うなど、右の長距離砲の選定に時間をかけてきた。球団内では同外野手を最も高く評価。早い時期から注目していたホセ・バティスタ内野手(28=ブルージェイズ)も合わせ、10日に予定される編成会議で意見を一本化し、獲得に動く見通しだ。

 メンチが最有力に浮上した理由は、パワフルな打撃にある。メジャーデビューを果たした02年には、いきなり15本塁打を記録。06年には右打者としては史上初となる7試合連続本塁打の快挙を達成し、一躍脚光を浴びた。04年には26本、05年に25本塁打を放ち、通算89本のアーチをかけた。メジャーでの実績は抜群と言える。今季年俸が340万ドル(約3億4000万円)と高額だが、電鉄本社のバックアップを取り付けており、金銭面の問題はない。

 この日、南球団社長は「もう1度月曜日に(安芸に)行くから、その辺ではっきりする。ほぼ決まっている」と話した。