09年は「重量型バット」で勝負じゃ!
広島天谷宗一郎外野手(25)が、来季の飛躍に向けて「重量型バット」への改良を検討していることが8日、分かった。日南秋季キャンプ後に福井県内のゼット社バット工場を訪れ、正式な形状を決める予定。今季は約890グラムのバットを用いていたが、強い打球を放つために10グラム重いタイプの導入を視野に入れる。この日は来季の全試合出場と規定打席到達を目標に挙げた。
鋭い打球が何度も防球ネットを揺らした。昼下がりの天福球場。室内で集中的に打ち込む天谷のスイングから快音が響いた。1軍に定着し、無我夢中でシーズンを走り抜いたが、慢心はない。ステップアップするためにも、早くも来季の打撃スタイルを思い描く。
天谷
(バットを)10グラムくらい重くしようと思っています。(遠心力を使えるし)その方が強い打球を打てると思うので。シーズン中は疲れもあって、軽くしたりしていましたからね。
今季は自己最多の135試合に出場。103安打を放ち、打率2割6分3厘の成績を残した。その一方で課題も浮き彫りになった。76個の三振を重ね、四球数は34個にとどまった。リードオフマンとしての自覚がある。6日の契約更改後には「三振数と四球数を逆にしたい。でも、当てに行く打撃はしたくない」と話していた。三振数を減らすのが大きなテーマになるが、持ち前の強振も捨てない。
今季はオレンジ色のメープル製バットを用いた。重さは約890グラム。キャンプ後のバット工場訪問では、色の変更なども検討するが、何よりも10グラム増の「勝負バット」は課題を克服するための理想的なアイテムになる。重い分だけ力は必要になるが、使いこなせれば、遠心力を生かして球威に負けない打球を実現できるからだ。天谷も「甘い球も来ていたんですが、1球で仕留められなかった」と今季の弱みを認めている。
早いカウントで打ち損じて、追い込まれて三振…。シーズン中に見られた光景が減れば、おのずと三振数も減る。この日は25歳の誕生日。内田打撃統括コーチに指導を仰いで、レベルアップに努めた。同コーチは「(打率3割を打てる可能性は)あると思います。脚力もあるわけだし」と能力の高さを評価している。
天谷
東出さんでも今年初めて3割。簡単に(目標として)口に出していいか分からない。3割ってすごい…。全試合出場プラス規定打席到達ですね。
軽々しく、3割超えを目標に掲げない。今季は規定打席に3打席不足。迎える09年。試合に出続ければ、おのずと「大台」突破も見えてくる。【酒井俊作】



