開幕投手は安藤とFA戦士で競え!

 阪神真弓明信監督(55)が12日、来季の開幕投手をハイレベルな競争から選ぶ考えを示した。今季の開幕を務めた安藤優也(30)が本命となるが、FA宣言すれば獲得に動く中日川上、横浜三浦の新戦力を交えた「開幕争い」を歓迎した。

 「安藤が開幕を目指すのは当然でしょう。意欲的なのはいいですね。補強して3、4人で争う形になれば言うことないですね。開幕投手はチームのエース。軸ということですから」

 キャンプ地を一時離れ、レギュラーのABCラジオに出演した。ちょうど来季のセ・リーグ日程が発表され、開幕戦は4月3日に京セラドーム大阪でヤクルトとぶつかることが決まった。同時に2年連続を目指す安藤の意気込みも聞き、開幕ローテーション争いの激化を予感した。

 FAでは先発投手をターゲットに絞っている。中日川上、横浜三浦の獲得を目指して交渉への出馬も辞さない。補強に成功すれば確実に層は厚くなる。ほかにも開幕経験のある下柳、伸び盛りの岩田が名乗りを上げれば、指揮官が望む複数候補の競い合いができあがる。

 「日程を見たけど、ローテを組みやすいのはある。開幕から巨人戦に折り返すという意味でね」

 開幕カードを重視するのは、3カード目に王者巨人との対戦があるからだ。先発は基本的に6人体制で、開幕カードの先発がそのまま巨人戦に投げることになる。今季、大逆転優勝を許した宿敵に、開幕カードで肩を温めた最強先発陣で挑む。【町田達彦】