日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)の“開幕投手”が決定的となった。梨田昌孝監督(55)が24日、沖縄・名護キャンプ中の2月11日の練習試合(宜野座)の阪神戦で登板させる方針を明言。来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に対応する配慮で、ダルビッシュも志願の早め実戦になる。

 09年ダルビッシュの調整は“プロ最速”だ。代表選出が濃厚なWBCに向けて、阪神との練習試合「2・11」が初登板になる。梨田監督が24日、札幌市内でのイベント出演後、同じ歳の阪神真弓監督に対して「うちはダルビッシュ使うぞ」と明言。“開幕投手”が決まった。

 「2・11」は、現時点で決まっている最初の練習試合。ダルビッシュのリズムを優先するため、先発での起用が濃厚だ。本来ならキャンプ前半の実戦は若手主体の出場となり、主力選手は別調整が通常だが、来年は事情が違う。3月にWBCが控え、実戦感覚を戻すために早めの調整が必要になる。

 ダルビッシュの希望でもあった。梨田監督は「(ダルビッシュが)WBCに選ばれたら何か(実戦練習を)させてほしい、と言っていたし。本人が前向きだからね」と舞台裏を披露。WBC日本代表の宮崎合宿が2月15日からということもあり、その前に早めの対戦形式の練習参加を志願していた。

 梨田監督は全面サポート態勢として「1回シートで放って(2月11日は)2イニングくらい投げられたらいい」と、練習試合前にも積極的に対打者の感覚を取り戻させる方針だ。WBCを最優先させるため、従来はゆったり調整のキャンプ前半が、“開幕投手”に向けて、いきなり実戦モードになる。

 さらに梨田監督はダルビッシュと同様に北京五輪代表で、WBC代表候補の稲葉の「2・11」出場も示唆した。田中、高橋、武田勝も含めた代表候補5選手は、選出されれば出場が見込まれる。対戦する阪神の藤川も調整登板に意欲的で、壮行試合さながら。阪神のキャンプ地・宜野座で開催予定だが、梨田監督は「有料にしたいくらい」と話すほどの豪華メンバーになりそうだ。

 ダルビッシュはこの日、選手会納会などのイベントに出席。「今、キャンプのことを言われても、どうなるか分からないんで」と話しながら「早め調整?

 それはそうですね」と返答した。07年は2月18日紅白戦、08年は2月20日練習試合で初実戦マウンドを迎えたが、09年春は早くなりそうだ。