中日からFA宣言していた中村紀洋内野手(35)が5日、仙台市内で楽天入団会見を行った。

 --今の心境は

 中村

 無事にサインすることができました。今日から楽天の一員として、精いっぱい頑張っていこうと思います。ほっとしています。あとはもう来年が始まっているという気持ち。野村監督の方からも何とかクライマックスシリーズに、と言われておりますし、最終的には優勝していけるように頑張りたい。

 --FA交渉はスムーズだったとみられるが

 中村

 中日ドラゴンズに拾っていただいた2年前に、野球をやらせていただく環境をつくっていただき、感謝しているんです。けど、その中で、FAを宣言するのが、どう思われるのかなという不安もありましたけど、FAしたときに真っ先に(楽天に)手を挙げていただきまして、残りわずかな野球人生、悔いのないものにしたいという気持ちで、何とかクライマックスシリーズ出場の力になれたらという気持ちもあったので。お世話になろうかなと。

 --移籍の決め手は

 中村

 やはり野村監督からの言葉です。お世話になろうと。色紙?

 自宅の方に飾らせていただいています。

 --野村監督に聞きたいことは

 中村

 いろんな野球観、これまで経験されたこと1つ1つ聞いていきたいと思いますし、何とか吸収できるよう努力したいと思います。

 --仙台の印象

 中村

 楽天ファンの温かい応援はすごい威圧感を感じたのを覚えています。声援が大きくて温かい。

 --守備へのこだわりは

 中村

 ドラゴンズでは一塁も守ったのですが、基本的には三塁。目標はエラーゼロで1シーズンを終わりたい。エラーをしないように心掛け、キャンプから練習に励みたい。

 --野村監督は「枯れたヒマワリ」と言っていた

 中村

 枯れたヒマワリですから。(野村監督から)もう1回咲くようにと言われました。ホントにぼくにぴったりな言葉。ヒマワリと言っていただけるだけいいでしょ(笑い)。ヒマワリといえば、長嶋さんや、王さんですよ。ただ枯れているだけですから。それを咲かそうと。もう1回復活して。

 --リーダーとしての期待があるが

 中村

 (山崎)タケシさんがチームリーダーとしているので、楽にチームに入っていける。分からないことがあれば聞けるし。ぼくはサポートする形で。自分のすべてを若い人に教えていきたい。