第2回ワールド・ベースボールクラシック(WBC)日本代表の山田久志投手コーチ(60)が15日、阪神藤川球児投手(28)がストッパーの第1候補であることを明らかにした。同コーチが抑え役に絞ったのは藤川、馬原、斎藤の3人で「まだ最終的に決めかねているが、現状では球児が筆頭候補であるのは間違いない」とした。

 山田コーチは守護神の条件として「三振をとれるというよりスライダー、チェンジアップ、フォーク、カットボールなど、相手打者を困らせる絶対的な球種を1つ持ってること。藤川の変化球は見せ球で、あの真っすぐが強打のチームに通用することが望ましいのだが…」と冷静に分析した。

 第1次候補の16人をリストアップするのに苦慮したのは「左のリリーフ」だった。当初、山田コーチは中日岩瀬、巨人山口の2枚を予定したが、岩瀬の辞退で構想は崩壊。「先発はそろうが、岡島も厳しいようだし、リリーフの専門職がいない。先発で中継ぎもやれる人材も含めて、杉内、和田、内海、山口の4人を考えたい。来春キャンプで最終的に絞り込む」と語った。【寺尾博和】