阪神新井貴浩内野手(31)が、優勝という最高のファンサービスを実現させる。28日、広島市内のトレーニングジム「アスリート」で自主トレを行った。

 移籍2年目を迎える来季は、今年に比べて周囲の環境に慣れてくる。阪神では個人成績に応じて、ファンサービスを行う選手もいる。真弓構想で5番を打つ新井は、本塁打数などに応じたファンサービスをする可能性を問われて「特にないです。1番のファンサービスはいいプレーを見せること。試合に勝って、優勝して、ファンの人に喜んでもらう。みんなで一緒に喜ぶことが1番のサービスでしょう」ときっぱり言った。

 今季は8月の北京五輪後に腰の疲労骨折で約1カ月の2軍調整。チームは巨人に逆転優勝を許した。新井は12日の契約更改で「リーグを制覇して日本一になりたい」と宣言している。グラウンドで結果を出して、ファンを喜ばせる覚悟だ。

 この日は約2時間のトレーニングを行った。腰の回復に努めるためにスクワットは回避しているが「上半身は普通通り、例年通りです」と手応えを口にした。来季は85年以来の日本一でファンに最高にして最大のサービスをする。

 [2008年12月29日12時29分

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