次代の怪物候補が令和の怪物に挑む。日本ハム福島蓮投手(21)が、10日ロッテ戦(エスコンフィールド)で3度目の先発登板に臨む。相手の先発は同じ東北出身の佐々木朗希投手(22)。青森出身の福島にとって隣県岩手生まれの佐々木は、2学年上のあこがれの存在だ。ここまで2戦は白星がつかなかったが、難敵との投げ合いで好投し“三度目の正直”となるプロ1勝を狙う。

3月に支配下登録されたばかりの“成り上がり怪物”が、高校時代から注目を浴びてきた同じ東北生まれの“エリート怪物”に真っ向勝負を挑む。福島は佐々木について「憧れっすね。タイプも背がでかくてまっすぐすごくて、(似ている感じ)なんで。ちゃんと投げながらも、ちゃんと見て勉強したいなと。その前に集中して」。マウンドでは憧れるのをやめ、吸収できる物は貪欲に盗みながらベスト投球を披露する。

9日には、エスコンフィールドに新展開されるプロ野球本拠地初の常設ラーメンエリア「七つ星横丁 裏路地ラーメンテラス」のお披露目会に参加。大阪から出店となる「人類みな北海道」の道産炙りホタテ醤油ラーメンを試食し「大きなホタテが入っているからおいしい。ラーメンを食べながらおいしく、楽しんでほしい」とPR。ビッグホタテ入りラーメンも、東北のビッグな先輩も、つるつるっとたいらげ、勝利を呼び込む。

過去2度の登板は、4月17日ソフトバンク戦(5回72球4安打2失点)と、5月1日西武戦(5回77球5安打1失点)。試合をこなすごとに、自責点も2、1と減ってきた。「ゼロで行けたら1番いいですけど、あんまり気にせずに」。淡々と腕を振り、3試合目で初の無失点投球を目指す。

前回登板の西武戦は2回に若林に浴びた左中間ソロの1失点だけ。気持ちは整理できており「この前はホームランだったんで。あんまり気にしてはない。立ち上がり1巡目はしっかり抑えたい。1発が多いソト、ポランコ、山口さんとかを注意したい」。佐々木だけでなく、しっかり相手打線にも向き合い、1人1人集中して、打ち取っていく。【永野高輔】

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