阪神の金本知憲外野手(40)のもとに、シリーズ最新作映画「007

 慰めの報酬」(24日公開)を配給するのソニー・ピクチャーズから、試写会の“プレミア招待状”が届いたことが5日、分かった。金本選手は過去の全21作を見ている熱心な007ファンで、これを知ったソニーがこの日、急きょ招待状を送付。同社は「ぜひとも最新作も見ていただきたい」と話している。

 猛虎の鉄人のもとへ、英国の不死身スパイから招待状が送られてきた。金本が大ファンだという映画「007」最新作「慰めの報酬」の試写会だった。

 連続フルイニング出場の世界記録を更新中の金本にとって、何度も死のふちをさまよいながら諜報(ちょうほう)活動を続けるジェームズ・ボンドは、大げさに言えば心の支えだ。生きる世界は違うものの、何者にも屈しない魂は同じ。球団関係者によると、金本は試写会招待状を受け取り「最新作は見に行くつもりだった」と感謝しているという。

 試写会は7、9日に予定されており、すでに関係各所への招待状は送付し終わっていたが、金本が007ファンと知ったソニー関係者は急きょ、特別措置として金本あてに送った。しかも、その招待状は両日有効の特別チケット。同社は「金本選手に、ぜひとも最新作も見ていただきたい」とラブコールを送る。

 残念なことに、洋画話題作では通常、一般公開に先立ち「ジャパン・プレミア」と呼ばれる特別試写会が行われ、著名人が招待されるが、これはすでに昨年11月末に終了。今作のプレミアにはレッドソックスの松坂大輔投手、芸能界からも石田純一、叶姉妹らが招待されていた。これには間に合わなかったものの、関西地区で残る2回の試写会に招待する形となった。

 金本は昨年11月に左ひざを手術したが、すでに今年は元日から広島市内のトレーニングジムで始動。試写会参加は、トレーニングの進行具合との相談になるが、前向きに検討しているという。

 一昨年オフにも左ひざを手術しながら、何事もなかったかのように昨季はフルイニング出場の記録を続けた。もちろん今年も-。「真弓監督を胴上げしたい」と話し、4番でのフル出場を誓う金本にとって、007の新しい活躍が励みになるに違いない。

 [2009年1月6日12時36分

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