<オープン戦:中日5-3巨人>◇6日◇ナゴヤドーム

 巨人田中大二郎外野手(20)のバットが止まらない。7回、中日ネルソンの145キロを振り抜いた。右前に打ち返し、この日2本目の安打。「結果は意識してません」と言ったが、その結果が目を見張る。紅白戦やWBC各国代表との強化試合を含め、ここまで30打数13安打、打率4割3分3厘。出場10試合中、実に9試合で安打を放った。

 プロ3年目。昨季、1試合だけ1軍デビューした。2軍戦は2年連続2ケタ本塁打。試合前、伊原監督代行は言った。「田中は打撃ならレギュラーなんだが」。工藤、松本といった1軍枠を争う外野のライバルは俊足巧打タイプ。裏を返せば、大砲タイプの田中が生き残るには、打撃で相当アピールする必要があるということ。もっとも、本人は「サバイバルは意識してません。1打席ごと来た球を素直に打つだけです」と涼しい顔だ。この日、3打席すべて第1ストライクを振った。肩の力を抜いて、プレーは積極的に。それが結果を呼んでいる。

 試合後、伊原監督代行は「打撃は相当のレベルに達している。この2年、ファームで進歩したね」と、うなった。ライバルは関係ない。己を磨き、1軍切符を手に入れる。【古川真弥】

 [2009年3月7日8時20分

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