<オープン戦:ヤクルト0-1日本ハム>◇20日◇神宮

 開幕1軍の当確弾だ。日本ハムのドラフト1位ルーキー大野奨太捕手(22=東洋大)が、ヤクルトとのオープン戦で0-0で迎えた9回に決勝本塁打を放った。五十嵐の直球を左中間スタンドに運び、2試合連続で盗塁を刺すなど持ち前の強肩も披露。試合後、梨田監督が開幕1軍入りを明言した。

 決勝アーチの大野に吉報が届いた。梨田監督は「サクラ咲くやな。開幕(1軍)にもいるでしょう」と明言。その言葉を報道陣から伝え聞いた新人は「ありがとうございます」と言いながら、かぶっている帽子を右手で触りながら照れ笑いした。

 オープン戦とはいえ、卒業式を控えた大卒新人が試合を決めた。「初球から思い切っていこうと思っていた」。9回1死、ヤクルト五十嵐の144キロをはじき返し、左中間席に放り込んだ。オープン戦2号は0-0の均衡を破る値千金の決勝弾。梨田監督も「意外と長打力があるね」と目を細めた。

 1発が目立ったが最大の魅力は肩だ。この日も7回の二盗をきっちり刺した。19日の巨人戦では三振併殺となる盗塁も刺し、オープン戦通算で企画数6、阻止4の盗塁阻止率6割6分7厘。梨田監督は「(フルカウントの)自動のランエンドヒットで刺せるのは投手にも魅力」と評価した。

 アマ思い出の場所でプロ開幕切符を決定付けた。神宮は東洋大時代にリーグ4連覇などの舞台だったが、プロになって初凱旋(がいせん)だった。「思い出すというのはあります。慣れもあるけど、やりやすい球場ではないんですよ」と笑った。

 打力上位の高橋、ダルビッシュの女房役鶴岡に対抗してのレギュラー奪取には、バントやリード面などに課題が残る。「今まで迷惑掛けているし、まだまだです」。開幕1軍の合格通知を受けた大野だが、満足感は少しもなかった。【村上秀明】

 [2009年3月21日10時19分

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