<中日2-1阪神>◇21日◇ナゴヤドーム

 何の違和感もなく、真弓明信監督(55)はベンチを出て代打を告げた。7回まで2安打無得点の苦境を打破しようと、8回先頭で代打葛城を起用した。代わりにベンチに退いたのは、7番メンチ。不振が目立つ助っ人だが、守備の交代ではなく代打を送られたのは開幕15戦目で初のことだった。

 「せっかく(代打要員が)ベンチにいるのに8回になって使うチャンスが回ってこない。左投手が投げていたらまた別だけどね。クリーンアップに限らず、誰でもいいから打ってつながらないと点は取れない」

 返すつもりの借金がまた2に増えてしまった真弓監督が、動いた場面を振り返った。朝倉-岩瀬のリレーの前に安打は1回先頭の赤星と6回の狩野だけ。「2安打じゃ勝てんね」と割り切るしかなかったが、それでも何度か突破口は開きかけた。四球、失策を含め、9イニングで先頭打者の出塁は4度。決めきれなかったのは何も、2回1死一塁で投ゴロ併殺打のメンチだけではない。

 「チャンスの打者は喜んでいかないとね。凡退しても罰金取るわけじゃないんだから。いいことだけ考えて打てばいいのに」

 もどかしい状況に、真弓監督は明るく立ち向かうよう勧めた。試合前、大阪市内の電鉄本社では坂井オーナーが「真弓野球を固めるのは30試合くらい。勝つ形を構築しないと」とゲキを飛ばしていた。伝え聞いた真弓監督は「思い切ってやっていますよ」と返した。助っ人への代打策、好機の「お気楽」打法…思い切った真弓色で借金返済を図る。【町田達彦】

 [2009年4月22日10時48分

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