阪神ケビン・メンチ外野手(31)が早くも戦線から離脱した。途中交代した21日の試合後に体調不良を訴え、22日に名古屋市内の病院で検査を受けた。「腎機能障害の疑い」と診断されて帰阪。23日にも精密検査を受ける。開幕から打撃不振が続き、打率は1割6分7厘と低迷。22日の中日戦は、メンチに代わって桜井が6番右翼で先発したが、2打数無安打。メンチの復帰時期は未定だが、球団は打線強化のため、新助っ人の緊急補強に動く可能性が高まった。
打撃不振に苦しむメンチがついに「ギブアップ」した。21日の中日戦で初めて代打を送られ、途中交代。試合終了後には「疲れがひどい」と体調不良を訴えたという。一夜明けた22日に、名古屋市内の病院で血液及び尿検査を受けた。その結果、「腎機能障害の疑い」と診断され、そのまま帰阪。この日、1軍登録を抹消された。常川チーフトレーナーは「疲れやすさやだるさがある症状。原因は不明。あまりないケースではある」と説明した。23日にも精密検査を受け、今後のリハビリ方針を決める。
急転直下の戦線離脱だ。真弓監督は「昨日まで元気だったのに…」と困惑の表情を見せた。開幕から本領を発揮できず、48打数8安打で打率1割6分7厘。本塁打もなく、助っ人選手としては寂しい数字だった。ただ球団や現場は早急に見切りをつけることはせず、我慢の起用を続ける方針を固めていた。メンチもグラウンドでは同僚と陽気に接していた。しかしそれは表の姿。球団関係者は言う。「表面上は明るく振る舞っていたが、さすがに結果を残せずに悩んでいた」。メジャー通算89本塁打のプライドもある。打撃不振の苦悩が今回の離脱の背景にあったと見られる。
最近の阪神は外国人野手の補強で成果が出ていない。昨年のフォードは完全に期待を裏切り、5月2日に不振で2軍降格。メンチは病気が理由とは言え、それよりも早い。指揮官は「精密検査を受けてみないと分からないが、(再登録可能の)10日間はゆっくりできる。しっかり治してほしい」と冷静だったが、チーム状況にそんな余裕はない。打線の長打力アップを期待して獲得した経緯もある。南球団社長は「ポジションは違うが、バルディリスが上がったし、外野には桜井や葛城がいる。当面はね。先のことは様子を見ながら…」と話した。
現有戦力の奮起を願うが、打線が貧打に苦しむ恐れは十分にある。渉外担当は非常事態に備え、現在も米国を中心に外国人調査を続けている。真弓阪神を支えるためにも、緊急補強に乗り出す可能性が高まった。
[2009年4月23日12時21分
紙面から]ソーシャルブックマーク




