<日本ハム1-2西武>◇1日◇札幌ドーム
ニューヒーローが西武の救援陣に加わった。21歳のドラフト2位ルーキー野上亮磨投手がプロ2戦目で初セーブを挙げた。中島の適時二塁打で1点を勝ち越した日本ハム戦の延長12回、1死一塁から6番手で登板。1発が出れば、サヨナラ負けの場面で連続三振を奪った。「最初に2ボールになって、もう打たれてもいいやって開き直りました。ウイニングボールもらいましたけど、どうしましょうかね」と、火消し役を務めあげた後とは思えない涼しい顔で振り返った。
新人離れした強心臓ぶりだった。渡辺監督が「あいつの度胸にかけた。かわいい顔して度胸がある。あの場面でも腕が振れていたし、マウンドでセンスがある」という大胆起用に、満点快投でこたえた。小谷野には138キロの直球を内角にズバリと決めて見逃し三振を奪った。
続く高橋には直球で追い込んだ後、捕手のサインに首を振った。「チェンジアップのサインでしたが、打たれたら悔いが残ると思って、スライダーを投げました」。ストライクからボール球になる外のスライダーを振らせて3球三振に切った。前日の4月30日のソフトバンク戦がプロ初登板だったとは思えない、落ち着きと大胆さがあった。
05年センバツの準優勝投手(神村学園)。細身の右腕で直球は140キロを少し超える程度だが、球種や速さよりも投手に大事な要素を兼ね備えている。潮崎投手コーチは「中継ぎ陣には大きな刺激になる」と、待望の新戦力に期待をこめた。9連戦の4戦目で、東京から札幌に移動した後の4時間30分ゲーム。勝率を5割に戻した野上の快投が、ナインの疲労を心地よいものへと変えた。【柴田猛夫】
◆野上亮磨(のがみ・りょうま)1987年(昭62)6月15日、福岡県生まれ。神村学園高時代は、エースとしてセンバツ初出場準優勝の原動力となる。日産自動車を経て、08年ドラフト2位で西武入団。177センチ、68キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1300万円。独身。血液型A。
[2009年5月2日8時0分
紙面から]ソーシャルブックマーク



