打撃不振に苦しむ巨人李承■内野手(32)が1日、休日を返上して打撃練習に取り組んだ。移動日のこの日、甲子園球場の室内練習場で行われた、若手中心の練習に参加した。ティー打撃、フリー打撃など約1時間バットを振り込んだ。篠塚、村田両打撃コーチとともに、修正ポイントをチェックした。昨季3割5分、本塁打3本と最も相性の良かった阪神戦を前に、スランプ脱出を図った。

 テンポよく、乾いた打球音が響いた。室内練習場の片隅で、懸命にバットを振り込む巨人李の姿があった。隣には篠塚、村田両打撃コーチ。言葉とジェスチャーを交え、体が開くクセを修正した。「今は自分の形が崩れている。自分の形で自分のスイングができるように心掛けました」。一振りに魂を込め、本来の姿を追い求めた。

 無心で振った。ティー打撃で約40分間、打撃フォームを修正。フリー打撃では49スイングした。練習参加を呼び掛けた篠塚打撃コーチは「自分のフォームを忘れている。それを思い出させてあげるということ。1日も早く本来の姿を取り戻してもらわないといけない」と、練習の意図を説明した。

 本塁打こそ4本も打率1割9分、打点8で、得点圏打率は1割5分8厘しかない。李の復調こそが、強力打線の完成を意味する。3番小笠原、4番ラミレスの主砲コンビは健在。5番で併用されている谷、亀井も勝負強さを発揮している。原監督は「一塁手の打率が悪いね。あれではちょっとさびしい」と奮起を促す。篠塚打撃コーチも「スンちゃんが打ってくれれば、チームも打線も良くなる。右でも左でも悩むことなく、パッと(打順を)決めるのが理想」と、大砲の復活に高い期待感を示した。

 この日、一塁で併用されてきたアルフォンゾが出場選手登録を抹消された。2軍で5本塁打を放っている小田嶋が1軍に合流する予定だ。小笠原が一塁で起用されるケースも考えられ、レギュラー争いは激しさを増す。(降格の)危機感に話が及ぶと「そういう考えをするのはプロ野球選手じゃない」と、マイナス思考を振り払った。2日の阪神戦は、昨季3割5分、3本塁打、12打点とセ・リーグで最も打ち込んだ相手。策は講じた。あとは結果で答えを出すだけだ。【久保賢吾】※■は火へんに華

 [2009年5月2日8時23分

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