<西武8-3楽天>◇4日◇西武ドーム
西武岸孝之投手(24)が楽天戦に先発し、ハーラー単独トップとなる開幕5連勝で、昨年7月からの連勝を11に伸ばした。12安打されたものの、143球の粘投で8回3失点。松坂大輔投手(28=レッドソックス)の10連勝を超えた。昨年の日本一チームも、負ければ今季ワーストとなる借金3だったが“負けない右腕”と、復調気配の中島の1発で、借金を1にまで戻した。
内容よりも、結果だった。リードを守り、8回まで投げる。岸に課せられた“使命”は、過酷なものだった。今季初の中5日。球速も上がらない。「前回と同じでブルペンでもよくなかった。力まないようにコントロールに気をつけ投げました」と試合後にはいつものクールフェースで話したが、2回と6回以外はすべて走者を背負ってのピッチング。昨年からの11連勝達成までは、険しい道のりが続いた。
負けない右腕の真骨頂だった。ベンチに戻ると、渡辺監督から声をかけられた。6回には「流れが向こうにいきそうだから、頑張ってくれ」。7回を投げ終えると127球だったが「次は中7日空く。次のイニングも頑張ってくれ」。130キロ後半の真っすぐでも、丁寧に低めに集め、凡打を築いた。8回までに12安打されながら3失点。9残塁でしのぎきった。
右肩にかかったのは、自らの連勝記録だけではなかった。チームは9連戦の7戦目。札幌ドームでは3試合連続の延長戦。連日のロングゲームでフル回転した中継ぎ陣を休ませなければいけなかった。「長いイニングを投げたいと思っていた」と自覚も十分。渡辺監督も「球数でいけば代えていたけど、今日はなんとか8回まで、グラマンにつなげるところまで投げてほしかった。彼も相当なプレッシャーがあったんじゃないかな。中継ぎを投げさせられないから。今日は大きな1勝だね」と目を細めた。
開幕5連勝でハーラーダービーで単独トップ。昨年からの連勝は11に伸びた。松坂の10連勝を超えたが「そこは意識しないように、負けないピッチングができればいいと思っていました。自信にはなりました。悪いなりに抑えられたと思います」。弱々しい小さな声で話すが、やってのけた連勝は、また力強く伸びた。【小島信行】
[2009年5月5日9時39分
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