逃げるが勝ち!

 オリックス大石大二郎監督(50)が22日から対戦する阪神の4番金本について「僕は逃げます」とキッパリ宣言した。昨年の交流戦では対戦打率5割(14打数7安打6打点)。通算でも3割5分2厘と苦手にしており、状況を見ながら積極的に敬遠策をとる考えだ。

 指揮官の「対策」はきわめてシンプルだった。「金本が打ったら盛り上がりますからね。そういう状況になったら明らかに確率を求めます。(自軍の)投手にも気はつかいません。金本は怖いですから」。

 金本は最近5試合で2安打と調子を落としているが「どこで(安打が)出だすか分からない」と、最も危険な打者であることに変わりはない。一塁が空いていたり、無理に勝負する必要がないときは迷わず、ベンチから敬遠指令を送る。

 今季も指揮官の指示で敬遠させたことが5回以上あるという。昨年の金本の対戦では1敬遠のみ。捕手を立たせず、勝負と見せかけてクサいコースを突いて逃げる「偽装敬遠」もありうる。

 オリックスは交流戦4年間で阪神に6勝13敗1分けとカモにされてきた。近鉄でコーチ同士だった真弓監督とは初対戦。「関西ダービー?

 いつもと一緒ですね。関西を盛り上げたいけど、阪神が勝った方が盛り上がるんじゃない?」と不敵に笑った。

 [2009年5月22日11時34分

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