<西武2-2巨人>◇30日◇西武ドーム
西武は、巨人を返り討ちにするチャンスを逃した。得意の1発攻勢で5回までに2度追いついたが、6回以降、得点圏に走者を進めたのは1度。延長10回裏、サヨナラのチャンスは、走塁ミスでフイにした。
10回2死一、二塁、片岡易之内野手(26)が山口から右前打を放ち二塁走者の松坂健太外野手(23)が三塁を回ったが、三塁コーチャーの清家守備走塁コーチが、静止ジェスチャーを出すタイミングが遅れた。松坂は本塁まで真ん中過ぎた位置で急停止。三塁に戻ろうとしたがスリップして体勢を立て直せず、挟殺プレーでタッチアウトになった。
最低でも満塁にしていれば、その後の攻撃につながった。足に自信のある松坂は「いくつもりでした。かなり引っ張って止められたので、転んでしまった」と肩を落とした。清家コーチは「僕のミス。止めようとしたけど、走者と目が合わなくて、指示を出すのが遅くなった。大きな声を出すとかすればよかった」と中途半端になったプレーを悔やんだ。
タイミングだけでいえば、アウトだった。巨人の外野シフトは極端な前進守備。片岡の打球をダッシュして処理した亀井の位置は、二塁定位置のすぐ後ろだった。ただ、亀井は「ちょっと焦りました。三塁走者が回ってこないと思ったけど、回ったのが目に入ったので少し慌てた分、ツーバウンドになった」。たたきつけた本塁返球は、捕手の阿部がファンブルしそうになった。松坂の積極性が返球に影響を与えただけに、もし勝負していれば、本塁ではクロスプレーになっていたかもしれない。
激闘の日本シリーズを再現したような、1点を争う好ゲーム。力のある巨人投手陣に対し、数少ないチャンスをものにして昨年は日本一になったが、この日はスキを見せた分、勝ちきれなかった。決定的な場面で、チーム全体に勝負強さが出てくれば、強い巨人にも勝って勢いに乗っていけるはずだ。【柴田猛夫】
[2009年5月31日7時37分
紙面から]ソーシャルブックマーク




