<関西独立リーグ:神戸2-3明石>◇12日◇尼崎市記念公園

 関西独立リーグ・神戸9クルーズの吉田えり投手(17)がデビュー3戦目で初黒星を喫した。2-2の9回から登板し、2死一、三塁からナックルの暴投で決勝点を許した。けん制悪送球、死球などが失点につながったが、ヒットは1本も許さず初めて1回を投げきった。

 吉田にとって、ほろ苦さと収穫のつまった初黒星となった。2死球とけん制悪送球などで迎えた9回2死一、三塁。得意のナックルボールがワンバウンドして暴投となり、初失点した。しかし最後はナックルで三振に切ってとった。初めて1イニングを投げきり「自分のミスで1点許したことは悔しいけど、楽しめました。課題がいくつも見つかった。勉強になった」とうつむくことはなかった。チームメートからは、三振を奪ったボールを手渡された。「『初イニング』と書いて家に飾っておこうかな」と笑った。

 3月27日のリーグ開幕・大阪戦でデビュー後は右肩痛で長期離脱を余儀なくされ、5月29日の明石戦で涙の復帰を果たしてから14日ぶりの登板となった。中田監督は「戦力として使える」と今後の活躍に期待していた。

 [2009年6月13日9時27分

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