阪神岩田稔投手(25)が、リーグ再開後の投手陣の切り札になる。26日横浜戦(甲子園)からのセ・リーグ再開を前にした24日、ウエスタン・リーグのオリックス戦(鳴尾浜)で先発。3回完全投球を披露して絶好調をアピールした。左肩痛で開幕から出遅れたが、今後はローテの軸として、チームを借金9からの反攻に導く。1軍は甲子園での全体練習で2日連続のシート打撃を行って、実戦感覚を磨いた。
格が違った。岩田が、切れ味抜群のスライダーを投げ込んだ。2回先頭の岡田にカウント2-1からの4球目。バットから逃げるように、外角で鋭く変化した。相手の打撃フォームを完全に崩して空振り三振。「狙っていた。うまく反応してくれた」と振り返った
名実ともに、パーフェクトな投球だった。最速144キロの直球と鋭い変化球はコントロールも抜群。フォーク以外の全球種を試し、3回を32球でまとめた。毎回の4奪三振はすべて空振りで仕留めている。充実の内容に「低めに集められた。今日はそこがよかった。スライダーはバッターの手元で曲がってくれた」と話した。
リーグ再開後の切り札だ。3月のWBCで左肩を痛めて出遅れた。今月10日西武戦で1軍復帰したが、直後は肩に張りを訴えて4日間のノースロー調整。この日は2週間ぶりの実戦だったが、きっちり準備してきた。試合を視察した久保投手コーチは「見ての通り。順調です」と目を細めた。
この日の調整登板を終えて、リーグ再開後は7月1日中日戦(ナゴヤドーム)での先発が濃厚。その後もローテーションの軸として、フル回転が求められる。岩田も「今日の感覚よりももっともっと良くなっていきたい。修正しないと」とさらなるレベルアップを誓った。遅れてきた日本代表左腕が、苦境のチームを浮上に導く。
[2009年6月25日11時19分
紙面から]ソーシャルブックマーク




