<オリックス3-4楽天>◇28日◇京セラドーム
楽天は28日オリックス戦で連勝し、貯金1で3位をキープした。先発のルーキー井坂亮平投手(24)が5回0/3、1失点で2勝目を挙げ、山崎武司内野手(40)がリーグ単独2位の13号ソロ。29日に74歳の誕生日を迎える野村克也監督に前祝いの白星をプレゼントした。野村監督がAクラスで誕生日を迎えるのは99年阪神監督時代以来だが、それに貯金のおまけがつくと、日本一になった97年ヤクルト監督時代以来。これって吉兆?
ウイニングボールを手にした野村監督は「誕生日プレゼントか?
1日早いな」とボソリ。9回に2点を失い、1点差に詰め寄られた。薄氷の勝利に仕立てたグウィンから手渡された前祝いのボールで、素直に喜べなかった。それでも「誕生日の前の日に勝つのと負けるのとでは違う。気分よく迎えられるよ」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
2連勝でリーグ戦再開カードを勝ち越せた。若手とベテランが一体となった白星だった。3回、山崎武が13号ソロをバックスクリーンにたたき込んだ。昨年の6月29日は2打席連続本塁打を放った主砲は「前後賞か」と高笑いだ。先発のルーキー井坂は最速148キロの直球を軸に、5回0/3を無四球で1失点。エース岩隈の離脱で先発に抜てきされた男が、5月5日以来の2勝目をマークした。186センチの長身ルーキーへの期待は大きく、野村監督は「投手らしい長身でマウンドの雰囲気が好きなんだ」と話したことがある。
習得中のフォークがスライダー気味に落ちると悩む井坂に「スライダーするなんて、もうけモンじゃないか」と逆転の発想で励ました。そのフォークも使った井坂は「監督の誕生日と聞いて、正直意識する余裕はなかったですが、結果として前祝いになってよかった」と喜んだ。
Aクラス、しかも貯金のダブル条件で誕生日を迎えるのは、日本一になったヤクルト監督時代の97年以来。かなり強引にこじつければ、日本一の吉兆ともとれる。野村監督は「吉兆?
なんじゃそりゃあ?
シダックスの時も勝ち越してるぞ」ととぼけながらも、「あさってからは日本ハム。オリックスとやっているようなわけにはいかんぞ。チャンピオンだからな」。74歳になっても、闘志に衰えはなさそうだ。【金子航】
[2009年6月29日8時51分
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