<中日4-2巨人>◇4日◇ナゴヤドーム

 中日吉見一起投手(24)が巨人打線を7回5安打2失点に抑え、ヤクルト館山に並ぶリーグトップの8勝目をマーク。防御率1・69、奪三振90とあわせ、リーグ3冠に躍り出た。7回、李承■に逆転2ランを浴びたが、その裏に味方が打者一巡の猛攻で3点を取り再逆転に成功。逃げかけた白星が転がり込んだ。「みなさんに感謝です」と、苦笑いで勝利のハイタッチに加わった。

 悪夢の先に白星が待っていた。1点をリードした7回1死一塁。4月17日の対戦(ナゴヤドーム)で2本塁打を浴びた李承■に、今季3本目となる右越え逆転16号2ランを浴びた。カウント2-3からのフォーク。「ホームランだけはダメだと思っていた」。だが、ボールが浮いてしまい、ライナーでスタンドまで運ばれた。「頭が真っ白になった」。気力を振りしぼって後続の脇谷、鶴岡を抑えた。傷心でマウンドを降りたが、その裏、味方が再び試合をひっくり返した。

 プロ4年目で巨人戦初勝利だ。10勝した昨年も3試合の対戦で0勝1敗、防御率13・50。今季も4月17日に李の2発を含むプロ初の3本塁打を許し、敗れた相手だった。京都生まれの大阪育ち。幼いころから阪神ファンで、巨人は敵(かたき)役。「アンチとかじゃなかったですけどね。でも1位のチームだし、いつも以上に気合を入れたつもりです」。燃えていた。チームの巨人戦連敗を4で止めたこともうれしかった。

 落合監督は「よく(李に)打たれるな。というより、もうちょっと考えればいいんだけど…。勝負にいってもいいよ。でも(打たれたのは)ストライクでしょ。四球でもいいケース」と、あえて厳しい言葉を残した。期待が大きいから、求めるレベルも高くなる。投手主要3部門に加え、完投(4)、完封(3)、無四球試合(2)もリーグトップ。首位巨人を追いつめていく上で、吉見の存在は欠かせない。【村野

 森】※■は火へんに華

 [2009年7月5日11時30分

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