14日から始まる阪神、横浜、広島との9連戦を前に、中日森バッテリーチーフコーチが13日、「9連戦を6勝3敗でいければいい」と、投手陣に前半戦締めくくりのノルマを与えた。

 14日の阪神戦に先発が予想されるのは、虎キラー復活を目指す中田賢一投手(27)だ。4月からファーム暮らしが続いていたが、前回7日のヤクルト戦で今季初勝利。阪神戦はプロ4年間で10勝5敗と得意で、初めて2勝3敗と負け越した昨年のリベンジを果たすべく、虎狩りに挑む。

 「甲子園は何度も投げているので、多少の経験は生きるかな。雰囲気も知っているので、臆(おく)することなくいけると思う」。

 この日はナゴヤドームで軽めの調整を行い、大阪入り。前回のヤクルト戦では終盤に3四球を出すなど、納得の形で締めくくることはできなかったが「連勝でチーム内の雰囲気もいいので、1球1球を大切にして、自分も続いていきたい」と、全力投球での完全復活を誓った。

 2戦目の先発が予想される小笠原は、前回ヤクルト戦で今季最短の2回途中でKOされており、今回は先発生き残りを賭けてのマウンド。「相手は関係ない。自分の課題を修正して、力を出したい」と話した。3戦目が濃厚な朝倉も5月25日以来、6試合続けて勝ち星に見放されているが「チームが勝てばいい。自分の勝ち星は後からついてくると思っています」ときっぱり。

 チームは7月に入ってここまで7勝4敗。オールスターまでの前半戦残り9試合で6勝を挙げれば、球宴開けの4試合を残し、7月の勝ち越しも決まる。首位巨人とのゲーム差は6。まずは前半戦最後のヤマ場を納得の形で乗り越え、巨人追撃への足掛かりとしたいところだ。【福岡吉央】

 [2009年7月14日10時23分

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