<中日3-2広島>◇22日◇ナゴヤドーム

 2位中日が8連勝で前半戦を終了。首位巨人を2・5差でピタリ追走する。

 中日小池正晃外野手(29)はカウント2-0と追い込まれながら広島シュルツのスライダーをとらえた。2-2の8回2死二塁。一塁ベースを回ると、二塁走者藤井がホームにかえるのが見えた。3度たたき合わせた両手を胸に引きつけ握りしめた。会心の決勝打。「ナゴヤドームで打ててなかったんで。初めて貢献できました」。お立ち台で声を上ずらせた。

 一時は首位巨人に9ゲーム差をつけられた落合竜が、今季2度目の8連勝。2・5差で後半戦を迎える。苦戦が予想された今季。落合監督は「1番面白いシーズンだろ」と豪語してキャンプインした。開幕当初は苦しんだが、着々と新しいチームづくりを進めた。昨年リーグ6位の2割5分3厘だったチーム打率は、3位の2割6分7厘に上昇。3位だったチーム防御率3・53は、2位の3・17になった。ウッズ、中村紀、川上の抜けた穴は完全に埋まっている。

 そんな中、伏兵小池が殊勲の決勝打を放つ。強くないはずがない。球宴明けからは首位巨人、3位ヤクルトとの6連戦が待つ。小池は「目標は1つ。優勝ですから」と言い切った。【村野森】

 [2009年7月23日7時1分

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