第2のブランコを探せ!
阪神が新外国人獲得のため、中南米球界とのパイプ強化に着手することが3日、分かった。助っ人野手の補強失敗により、獲得ルートの見直しが急務。中日ブランコが格安年俸で大活躍するなど、優れた身体能力を持つ選手が多い中南米はメジャー球界も含めて世界的に注目を集めている。阪神も国際担当に加え、現役コーチのドミニカ・ウインターリーグ視察を検討中。ダイヤの原石発掘に本腰を入れ、チーム再建を目指す。
阪神が、これまで関係の薄かった「未知の大陸」の開拓に乗り出すことになった。近年の外国人補強は米球界との限られたルートで獲得してきたが、今年加入したメンチら不発が続いている。危機感を持った球団は中南米球界とのパイプ強化のプランを持っていた。球団首脳は言う。「ブランコの成功例がある。今まではそっち(中南米)に行っていなかった。選手を探すという意味で球団から派遣することを考えている」。国際担当や現役コーチらで視察団を組み、今オフのドミニカ・ウインターリーグで新戦力をチェックすることを検討中だ。
メジャーではドミニカ共和国やベネズエラなど中南米出身の選手がトッププレーヤーとして欠かせない存在になっている。中日も独自ルートで獲得したブランコが格安年俸ながら、来日1年目から大活躍。身体能力と条件面の割安感から、注目度は高まっている。坂井オーナーもこれらの動きに着目し、情報を収集しているという。後れを取らないためにも、パイプ強化が急務と判断された。
阪神も中南米の選手と全く縁がないわけではない。07年に入団した右腕ジャンは山口スカウトが実際にドミニカなどに足を運び、確認した。バルディリスはベネズエラ出身。しかしいずれも、米球界とのネットワークで獲得した選手。今回の視察団結成では、実績は重視しない。粗削りでも爆発的な成長を期待できる「ダイヤの原石」の発掘が主目的だ。能力が開花しない可能性もあるが、少ない投資額でリスクを冒すことができる。
もちろん、パイプの強化は中南米だけではない。今季から新たにOBのシーツを駐米スカウトに雇い、オマリーとの2人体制に増員。アジアでも韓国球界との結びつきが強くなっている。新ルートが開通すれば、外国人補強の成功確率はグッと高まるはずだ。
[2009年8月4日11時15分
紙面から]ソーシャルブックマーク




