横浜仁志敏久内野手(37)が今季限りで退団し、来季は他球団で現役続行を目指すこととなった。大阪遠征中の12日に村上チーム運営部門統括らと会談。球団側の来季若返りを図るチーム構想と、仁志の現役続行の意思を確認し合った。仁志は14日、「村上さんと話はしました。この世界にいれば常に起こり得る話ですから。今後はいろいろな選択肢を持って考えていきたい」と話し、今季を全うした後に国内外問わず来季の移籍先を模索していく。

 苦しいシーズンとなった。開幕から「2番二塁」を任されたが、打撃不振に陥り4月21日には出場選手登録を抹消された。2軍戦にも出場し、再調整後の5月29日には1軍復帰。打撃では51試合で打率1割5分9厘と思うような結果を出せなかった。それでも二塁守備などでは軽快な動きを見せ、14年目のベテラン健在ぶりを発揮していた。

 だがチーム若返りの方針には逆らえない。仁志も現役続行を望む気持ちが強く、今季限りでの退団が決定した。12日の阪神20回戦(甲子園)では守備で右足首をねんざし、翌13日には帰京。15日にも出場選手登録を抹消される見込み。野球理論には卓越したものがあり、それを実践できる技術と体力がある。プロ15年目も新天地で暴れ回ることを目指す。

 [2009年9月15日7時8分

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