阪神が今オフの契約更改交渉で、選手総年俸から計10億円近くのカットを断行する可能性が出てきた。04年以来のBクラス転落で厳冬更改は必至。主力クラスにまで大幅ダウンが提示されることが濃厚だ。今岡やウィリアムス、メンチら退団者の年俸も含め、10億円規模で削減する。

 阪神は今季年俸総額でトップだったが、年俸カットは「世代交代」の象徴ともなる。能見、桜井や狩野ら若手の台頭が目立つ一方で、故障や本来の調子を発揮できない主力選手が多数いた。下柳、赤星、矢野、久保田ら高額年俸の選手のダウンは確実。球団関係者は「主力にも大幅なダウン提示があるのは避けられない状況だ」と明かした。主砲金本も提示が大きく下がることはないもようだが、移籍後初の減俸は免れない状況。厳しいオフの到来は、間近に迫っている。

 [2009年10月19日11時45分

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