<セCS第2ステージ:巨人2-7中日>◇第1戦◇21日◇東京ドーム

 リーグ3連覇の原巨人がクライマックスシリーズ(CS)第2ステージ第1戦で2位中日に完敗した。シーズン15勝2敗の先発ディッキー・ゴンザレス投手(30)が1回にまさかの5失点と、5回6失点で試合を壊した。打線も5安打2得点と沈黙。実戦は12日のヤクルト戦以来という間隔が響いたのか…。リーグ優勝による1勝のアドバンテージがあったが、1勝1敗のタイとなった。

 順風満帆な移籍1年目を過ごした巨人ゴンザレスにとって、すべてが今年初めて味わう屈辱だった。1回の5失点、1試合6失点、そして5回KO。レギュラーシーズンで15勝2敗(黒星はいずれも完投負け)と抜群の安定感を誇った右腕が、悪夢のようなめった打ちにあった。「調子自体は悪くなかったが…。相手打線が積極的にどんどん打ちに来た。1回にリズムをつかめなかった。それがすべて」と肩を落とした。

 レギュラーシーズンの投球内容からは考えられないような大乱調だった。先頭の井端から犠打をはさんでの4打数連続安打であっという間に2失点。なおも1死一、三塁のピンチで、今季2本塁打の“伏兵”野本に内角直球を右翼席へ運ばれ、さらに3点を追加された。生命線のスライダーがことごとく高めに浮き、厳しいコースを狙った直球も甘く入った。2回以降は何とか立ち直ったものの、原監督は「初回の5失点はやはり重かった」とため息交じりに話した。

 宮崎合宿でモチベーションを維持してきたつもりだったが、やはり真剣勝負の場は違う。戦う前から分かっていたこととはいえ、ヤクルトとの激闘を勝ち抜いてきた中日との「実戦勘」の差は明らかだった。立ち上がりの虚をつかれたゴンザレスは「シーズン初登板のようなフワフワした感じがあった」と、調整面の難しさを実感した。

 だが、救いはある。巨人には1勝のアドバンテージがあり、これで同じスタートラインに立ったにすぎない。第6戦までもつれた場合、中4日で再び先発する予定のゴンザレスは「次は修正できる」と、汚名返上に闘志をみなぎらせた。原監督も「今日はそういうゲームだったということ。久々に真剣勝負をしたわけですから。明日からじっくり腰を据え、足元を見つめて、地に足をつけて戦っていきます」と、すぐに気持ちを切り替えた。完敗で“時差ぼけ”から目を覚まし、逆襲に転じる。【広瀬雷太】

 [2009年10月22日8時29分

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