オリックス岡田彰布監督(51)が12日、カブスを自由契約になった田口壮外野手(40)の獲得に自信を示した。前日11日に田口が日本復帰も選択肢としている旨の発言をしたことについて、獲得を熱望する指揮官は「期限はないからな。本人がスッキリと日本でやろうという気持ちになったらな。あわてることはない。ゆっくり考えたらいいよ」と余裕の表情で語った。

 現役時代から付き合ってきた後輩の胸中は痛いほど分かる。「(カブスとは)マイナー契約やろ。田口がどう受け止めるかやろな。金の問題もある。去年は契約が決まったのが(今年)1月か。そこまで待っても米国でやりたかったんやろ、去年はな」。

 田口は今季、初めてマイナーでほぼ1年間を過ごした。「40歳だし、いろいろ考えなくてはいけない」と話した本人同様、今オフの事情が例年と違うことは理解する。岡田監督は米国のFA申請期間が終わる20日以降、田口に直接アタックして真意を聞く構え。右打ちの外野手は補強ポイントと明言。田口のオリックス復帰への可能性が高まりつつある。【柏原誠】

 [2009年11月13日11時37分

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