ロッテからFA宣言した橋本将捕手(33)の横浜入団が24日までに基本合意に達したことが分かった。横浜は27日に橋本と第2回入団交渉を行う予定で、最終的な条件を確認する。早ければ同日中に正式契約を交わし、入団会見を行う。

 横浜は強打の正捕手としての期待を込めて背番号「10」を用意。19日の第1回交渉では2年契約の年俸7500万円プラス最高1億円の出来高払いという条件を提示していた。橋本はその誠意を十分に感じ取っており、27日に「横浜橋本」が誕生する可能性は高い。

 横浜の背番号「10」と言えば、現役時代に2000本安打を達成し、今季まで打撃コーチを務めた駒田徳広氏(47)、06年までは佐伯が着けるなど、歴代の主力左打者に与えられた番号だった。長打が打てて、つなぎのできる左打者として活躍してほしい。背番号「10」の提示は、守備だけでなく攻撃力での貢献も期待された証しだ。

 第1回交渉で佐藤貞二球団常務から「横浜で骨をうずめるつもりでやってほしい」という強烈なラブコールを送られた。最近8年で6度最下位に甘んじた横浜にとって、投手力の立て直し、センターラインの強化は最大の補強課題だ。貴重な新戦力に最大限の誠意と条件を示した。

 [2009年11月25日10時0分

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