目指せゴールデングラブ!

 ソフトバンク新垣渚投手(29)が「井端グラブ」をテスト使用する考えを明らかにした。4日に大阪市内のミズノ本社を訪れ、アドバイザリースタッフ会議に出席。会場に飾ってあった各選手のグラブを何げなく手に取り、気になったのが中日井端のモデルだった。現在のグラブ(600グラム前後)から100グラム以上も軽い小型軽量モデルで、捕球しやすいようポケット部分も広い。さっそく担当者に発注して、来年1月の自主トレ期間から試すことを決めた。

 新垣

 いい投手は守備もいい。芸は身を助けるというか、来年は球数を減らしたいから確実にアウトを取りたい。「うまい」と(相手に)思わせるだけでも違う。

 ゴールデングラブ賞の歴代受賞者には桑田、松坂、ダルビッシュら名投手の名前が並ぶ。ホークスの投手では95年の工藤を最後に受賞者が出ておらず、新垣自身も今季は出場4試合で1失策、昨季も同15試合で2失策を記録している。4年ぶりの2ケタ勝利を目指す来季に向け、守備の向上を課題の1つに挙げた。

 固定観念にはとらわれない。投手が内野手のグラブを使うのは異例だが「いろんな視点から考えるのも悪くない。何が正しいというのはないからね」と強調。現在は標準より大型のモデルを使っており、自主トレやキャンプで投球時のバランスなどを確認して、シーズンで採用するかどうかを判断する。苦難の時が続く快速右腕は、あらゆる手段を使って復活への道を探る。

 [2009年12月5日11時5分

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