巨人ウィルフィン・オビスポ投手(25)が新背番号に内定していた「13」を取りやめ、来季も今季と同じ背番号「91」でプレーすることが5日、分かった。育成出身の助っ人は3年目の今季6勝を挙げ、来季は先発ローテ定着の期待がかかる。さらなる飛躍の願いを込め球団が空き番号だった「13」へ打診。オビスポも当初は「若い番号をもらえて光栄です」と内諾して喜んでいたが、ここにきて返上を申し出た。

 母国ドミニカ共和国をはじめ、欧米では「13」という数字は、「不吉」な番号とされている。アパートの12号室の次を14号室とするなど、避けるケースがある。最近になってメジャーではその傾向はなくなりつつあるが、熟慮した上での判断だった。

 球団側は「38」への変更を再打診したが、「もとのままでいいです」とやんわり断ったという。結局、オリックスからトレードで移籍する高木が「13」になった。オビスポには背番号が何番でも、剛腕を振るうことに変わりはない。ブレークした「91」を代名詞とする。

 [2009年12月6日7時23分

 紙面から]ソーシャルブックマーク