日本ハム武田勝投手(31)が「ポーカーフェース卒業」を宣言した。2軍本拠地・鎌ケ谷で8日、菊地とともに自主トレを行い汗を流した。2年連続2ケタ勝利を狙う左腕は「うれしいときはうれしい気持ちをアピールしたい」と、チームを鼓舞する意味で、感情を前面に出す方針を明かした。

 マウンドであまり感情を出さないポーカーフェースが1つの持ち味だが、スタイル変更を誓った。昨年12月の優勝旅行中に梨田監督がダルビッシュに闘争心を表に出すことを推奨していたが、武田勝も同じ思いでモデルチェンジ。「先発として責任感を感じないと。言葉だけじゃなく態度でも示していけたら」。

 5年目の今季は先発の1人として投手陣の先頭に立ちチームを引っ張るつもりでいる。先発投手がチームに与える影響面にも気を配る。「いざ試合になると出す余裕はないかもしれませんが、場面、場面での表現ができればいいと思っています」。寅(とら)年の10年、日本一へ向け、武田勝がトラ仕様になる。

 [2010年1月9日11時6分

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